古豪佐賀商が08年以来16度目の夏甲子園出場へ王手をかけた。

 1回表。最速145キロのエース右腕、木村颯太投手(3年)が甘い直球を打たれまさかの3ランを浴びた。それでも森田剛史監督(46)は「3点取られたが別にいいや」というベンチの雰囲気だったという。6月からメンタルトレーナーを取り入れ、どこまでも前向きな選手たちは、1回裏からコツコツと3回まで毎回得点。終わってみれば11安打で競り勝っていた。25日の決勝は、16年決勝で完敗した唐津商とのリベンジマッチとなる。1年当時、2番手登板して打たれた木村投手は「同じチームとの同じ舞台。全力で倒しにいきます」と闘志を燃やした。