羽黒(山形)の主将、7番秋保優大捕手(3年)が意地のサヨナラ本塁打を放ち、チームを3年ぶりに決勝進出に導いた。

 2点リードの9回に追い付かれるも、延長10回1死に決着をつけた。最速142キロを誇る酒田南のエース左腕・阿部雄大(3年)が投じたスライダーを左中間に突き刺し「真ん中に入ってきた。高校で初めて打ったホームラン。開き直って自分のスイングをしようと思っていた」と胸を張った。5回には5番藤沼龍之介内野手(3年)が逆転3ランを放つなど、難攻不落の阿部雄相手に14安打を浴びせた。小泉泰典監督(33)は「冬場にやってきた練習の成果が出た」と自信を見せた。3年前の決勝と同一カードとなる鶴岡東との庄内決戦を制し、15年ぶりの夏の甲子園を狙う。