藤蔭が28年ぶり2度目の栄冠をつかみ、メモリアル大会の甲子園切符を手にした。

 息詰まる投手戦だったが、6回に犠飛で1点を先制すると、先発の市川晃大投手(3年)が、8安打されながらもホームを踏ませることなく、今夏初の完封勝利を挙げた。「絶対に点を取られないつもりだった。低めに投げることを意識した」。7回途中から足がつるアクシデントにも、最後まで投げきった。

 自身が主将として甲子園に出場して以来という原秀登監督(45)は「選手の方が楽です。どんな感じになるのか楽しみです」とニッコリ。選手宣誓もした思い出の甲子園に、監督として挑む。