大阪桐蔭が26安打で23点を奪う記録的猛打で大院大高を破り2年連続10度目の優勝を決めた。8月5日に開幕する甲子園大会で史上初となる2度目の春夏連覇に挑戦する。

 大阪桐蔭は12年に藤浪晋太郎投手(現阪神)らで春夏連覇。2度目の連覇を目指した昨年は3回戦で仙台育英に9回逆転サヨナラ負けを喫して夢が終わった。100回目の夏、史上初となる2度目の春夏連覇にチャレンジする。

 【試合経過】

先発は大阪桐蔭が柿木、大院大高が山崎

大院大高は初回、先頭の宝川隼内野手(3年)が三塁手の失策で出塁。犠打で2死二塁とするが、後が続かず無得点。

大阪桐蔭は初回、先頭の宮崎仁斗外野手(3年)が右中間への三塁打で出塁し、2番青地斗舞外野手(3年)の中堅への犠飛で先制。連打で1死一、二塁とすると5番根尾昂外野手の内野安打で追加点。6番石川瑞貴内野手(3年)も中前適時打を放つなど、この回4点を先制。

2回表、大院大高は2死から7番天川樹外野手(3年)が左前安打で出塁するも無得点。

2回裏、大阪桐蔭は1死満塁とすると、4番藤原恭大外野手(3年)の左翼線にぽとりと落ちた適時二塁打で2点追加。その後も、石川の内野安打などで2点を追加し、打者一巡の攻撃でこの回4得点を挙げた。

3回表、大院大高は1死から宝川、中嶋誠也内野手(2年)の連打で1死一、二塁とするも、遊撃・根尾の好守に阻まれ、無得点。

3回裏、大阪桐蔭は2死から3番中川が右翼フェンス直撃の三塁打で出塁し、4番藤原の中越え適時二塁打で9点目を追加。

4回表、大院大高は三者凡退で無得点。

4回裏、大阪桐蔭は7番山田健太内野手(3年)の右中間二塁打などで2死三塁の好機を作るも、この試合初めての無得点。

5回裏、大阪桐蔭は2死から3番中川が四球と藤原の右前打で2死一、二塁の好機を迎える。5番根尾が一、二塁間を破る適時打を放ち10点目。

6回表、大院大高は2死から7番大野颯太外野手(3年)への死球と7番天川の左中間突破の二塁打で好機を迎える。8番小松永実外野手(3年)の右翼手の頭上を越える適時二塁打で2点を返す。

6回裏、大阪桐蔭は先頭の山田が左翼線二塁打で出塁すると、2死二塁から1番宮崎が左翼線へ適時打を放ち11点目を追加。2番青地への四球で2死一、二塁とすると3番中川が右翼線を破る適時二塁打を放ち、2点を追加。さらに、2死二塁から4番藤原の今大会2本目となる本塁打で2点を追加。三塁打となった根尾の打球を追った大院大高の中堅・天川が負傷し担架が運び込まれるが、治療の後、再び守備位置に着いた。試合が再開し、2死三塁から6番石川ら3者連続適時打で16得点。9番柿木も適時打を放ち、先発全員安打と打点を記録。さらに宮崎、青地の連続適時打や相手野手の失策で23得点。打者2巡の猛攻でこの回13得点し、この時点で大阪大会決勝過去最多の23得点。

7回表、大院大高は2死から3番川畑憲正内野手(3年)が左前安打で出塁するも、4番岩波涼磨内野手(3年)が捕邪飛に倒れ、追加点を奪えず。

7回裏、大阪桐蔭は1死から8番小泉が四球で出塁するも、9番柿木が併殺に倒れこの試合2度目の無得点。

8回表、大院大高は先頭の5番谷本一稀捕手が中前打で出塁するも無得点。

8回裏、大阪桐蔭は2死から3番中川が四球で出塁。ここまで全打席安打の藤原にまわったが、左飛に倒れた。

9回、大阪桐蔭・柿木は大院大高の攻撃を無得点に抑え、2年連続夏の甲子園出場を決めた。