プロ注目の日大鶴ケ丘・勝又温史投手(3年)の154球の熱投は報われなかった。

 初回に日大三・日置航主将(3年)に2ランを浴びた後、ギアチェンジ。自己最速タイの152キロのストレートにカットボールやスライダーを織り交ぜて、8回まで3失点で踏ん張った。だが、3-3の9回1死一塁から日大三・大塚晃平外野手(3年)に154球目のカットボールを左翼席へ運ばれた。サヨナラ2ラン。マウンド上でしゃがみ込み、ぼう然と左翼席を見つめた。

 勝又の力投に日大鶴ケ丘・萩生田博美監督は「立ち上がりに不安がある子。(日大三)日置君に2ランを打たれた後、スイッチが入ってくれて、いつも通りに投げてくれた」とたたえた。

 勝又は閉会式に参加した後、熱中症のような症状を訴え、救急車で搬送された。