【第4試合(15:30) 旭川大高(北北海道)-佐久長聖(長野)】

 旭川大高は9年ぶり8度目となる夏の甲子園。投手陣を中心とした守りと走者を確実に進めて安打で返す手堅い試合運びで北北海道大会を勝ち抜いた。エース沼田を中心とする継投で勝ち進んで迎えた決勝では、沼田が140キロ台中盤の速球と変化球を織り交ぜ被安打6の完投。決勝までの5試合で64安打44得点を叩き出した強打のクラーク国際との大一番で意地を見せた。打撃、守備の中心を務めながら地区予選初戦で右くるぶしを骨折し、北北海道大会は代打の1打席のみに終わった背番号8の佐々木が復調するなどチーム状態は上向きだ。第3試合では同じ北海道勢の北照が登場。3年連続となる北海道勢同日初戦を制し、北海道の夏を1日でも長いものにしたい。

 佐久長聖は2年ぶり8度目の夏出場。勝負強い打撃で粘り強く接戦を勝ち抜いた。長野大会の6試合で打率3割9分9厘を誇った打線の中心は、1番打者として打率5割でチームトップ11打点を挙げた真鍋主将。身長170センチと小柄ながら存在感は絶大だ。県大会の準々決勝から3試合連続完投のエース林は140キロ台の速球とコントロールを武器に大崩れしない強さを持つ。長野県勢はこれまで夏通算59勝。節目の60勝目で初戦突破を狙う。

◆旭川大高のおもなOB 元近鉄鈴木貴久、大相撲旭大星

◆佐久長聖のおもなOB 陸上大迫傑、スケート菊池彩花