甲子園大会で史上初となるタイブレークが行われた。ナイター照明に明かりがともった第4試合。佐久長聖(長野)-旭川大高(北北海道)は延長12回でも勝負がつかず、延長13回から無死一、二塁で始まるタイブレークに突入した。延長14回、佐久長聖は上田勇斗内野手(3年)の二ゴロの間に1点を奪い、これが歴史的な決勝点となり、5-4で勝った。

 実況を担当したABCテレビの中邨(なかむら)雄二アナウンサー(56)は「12回までに決まると思ってました。まさか、自分が当たるとは」と振り返った。タイブレークの実況は初めて。「ルールは頭にあったけど、大会によってレギュレーションが変わるから、ゲームを見ながら確認していました」。14回までもつれたことに「もっと、あっさり決まると思っていました。どういうセオリーが正しいのか、チームも手探りでやっていたような感じがしました」と感想を述べていた。