第100回記念大会は前評判の高い選手が期待を裏切らない最高のスタートとなった。投手で目立ったのは直球を主体に鹿児島実から14三振を奪い1失点完投した金足農・吉田輝星(3年)と、変化球を主体に優勝候補の一角、創成館から16三振を奪い完封した創志学園・西純矢(2年)。さらに2年の羽黒・篠田怜汰、木更津総合・根本太一、横浜・及川雅貴、星稜・奥川恭伸、1年の星稜・寺西成騎、明石商・中森俊介ら下級生の活躍が目立った。

 打者では二塁送球で2秒を切る強肩捕手が続出して驚かされた。特に前橋育英・小池悠平(3年)は二盗を阻止する1秒89を計測。内、外野ではドラフト1位候補の呼び声が高い大阪桐蔭の藤原恭大、根尾昂、報徳学園・小園海斗(いずれも3年)がその特徴を遺憾なく発揮した。走力では根尾が三塁打の時の三塁到達が11秒19、小園が二塁打の時の二塁到達が7秒57、また藤原は二盗に要したタイムが3秒28を計測。いずれも超高校級どころかプロでも上位の脚力で、スカウトの評価はいずれも高かった。(ベースボールライター)