リードオフマンの報徳学園・小園海斗内野手(3年)が、2万5000人を超える観客にパワーを見せつけた。2-7で迎えた第4打席の8回1死、同じ兵庫県出身でドラフト候補松本の147キロ直球を、右翼席へ運んだ。これが高校通算38号。満面の笑みでダイヤモンドを1周すると、勢いよくチームメートとハイタッチ。今夏の甲子園では本塁打が生まれず、久々の感触。「ものすごく気持ちよかったです。絶対に打ってやろうと思っていたので、それが結果につながりました」と振り返った。

木製バットへの手応えもつかみつつある。代表合宿2日目、永田監督から打撃フォームが前かがみになっていると指摘され、修正。「木製で飛ばすことで、成長につながる」と話した。

メンバーでは藤原と2人だけが、昨年のU18ワールドカップを経験している。3位に終わった悔しさは忘れられない。「世界は強いし、甘くない。去年の経験を、みんなに伝えていきたい」と力強く話した。