最速145キロ右腕の湖西(静岡)・水野喬日(もとか)投手(3年)が、プロ志望届を県高野連を通じて日本高野連に提出し、12日、同連盟のホームページに提出者として公示された。10月25日開催のドラフト会議への「願書」を出した水野は、晴れやかな表情で言った。「育成からでも、行ける時に挑戦してみたいです」。

湖西入学後から本格的に投手を始め、1年秋からエースになった。今夏は同校初の8強入りを懸けた4回戦で掛川西に敗退。水野は4試合を1人で投げ抜いたが、「期待されていたので、もっと上に行きたかったのが正直なところです」と話す。150キロを目指していた球速の更新はできず、アピール不足にも終わった。それでも、「投手としての知識も含めて、もっと伸びると思っています」と、自身の「伸びしろ」を信じている。

プロ入りを見据え、8月から自主練習を始めた。筋力トレーニングを重ね、体重は2キロ増量の77キロ。今月から本格的な投球練習を再開し、直球とスライダーを磨いている。「不安も大きいですが、楽しみもあります」。心身の準備を整え、運命の日を待つ。【鈴木正章】

◆水野喬日(みずの・もとか)2000年(平12)10月2日、愛知・豊橋市生まれ。小2から細谷黒潮ボーイズで野球を始める。五並中では遊撃手や外野手。右投げ右打ち。家族は両親と兄、姉。177センチ、77キロ。