来春センバツの重要参考資料となる秋季高校野球東北大会(秋田・こまちスタジアムほか)が今日13日、雨天順延のため仕切り直して開幕する。

酒田南(山形1位)自慢の「巨大ツインバズーカ」が、ぶっ放す。エース右腕の渡辺拓海(2年)は191センチ、110キロの破格サイズで、4番兼投手の伊藤海斗(2年)も187センチ、90キロの巨体だ。渡辺は「自分らはデカイのが売り」と胸を張れば、伊藤も「見た目からインパクトがあると思う。投打に活躍したい」と意気込んだ。東北最大の規格外コンビが、今日13日に行われる日大東北(福島2位)との初戦から暴れまくる。

最速144キロの渡辺は4006グラムで生まれた。小3で始めた野球よりも先に、わんぱく相撲で頭角を現した。しこ名は横綱白鵬にあやかり「拓鵬」。東北大会8強の実績を持ち「四股踏み、股割で鍛えた下半身が今となっては生きている」。一方、今秋の公式戦5本塁打の伊藤も、4465グラムで生まれた巨大児だった。お互い庄内地方出身で、小5で初対戦してからの顔見知り。中学県選抜でチームメートになってからは一緒にプリクラを撮影するほど親友だ。渡辺は「ここ数年、甲子園に出てないのでセンバツに絶対出る。優勝しかない」と宣言。全身全霊で寄り切る。【高橋洋平】