静岡県勢2校が初戦で敗れた。静岡(静岡3位)は、中京大中京(愛知2位)に2-11の7回コールド負け。3年連続優勝は果たせなかった。初出場の清水桜が丘(静岡2位)は岐阜第一(岐阜3位)に延長11回の末、4-5でサヨナラ負けを喫した。両校のセンバツ出場は絶望的。今日21日の2回戦では、御殿場西(静岡1位)が津田学園(三重3位)と対する。

静岡が「泥臭さ」を発揮できず、17年春季東海大会2回戦の至学館(愛知)戦以来となるコールド負けを喫した。

7回裏2死走者なし、鈴木陸外野手(2年)が浅い中飛に倒れ、試合は終わった。3年連続のセンバツ出場は絶望的。選手は無念の表情で、応援席へ深々と頭を下げた。先発の斉藤颯斗投手(2年)は、5回途中7失点(自責4)で降板。エースの役割を果たせず涙を浮かべて言った。「調子は悪くなかったですが、相手の力が上でした」。低めの変化球を見極められ、カウントを取りに行った直球をはじき返された。「体作りから一からやって、ボールのスピードも質も上げていきたいです」。

2年前と同じ県3位からの優勝は果たせなかったが、栗林俊輔監督(46)は、サバサバした表情で言った。「今後の伸びしろなど楽しみな部分もあります。下級生がどれだけ台頭してくるかが大切になると思います」。現在、1年のレギュラーは相羽寛太内野手と神谷侑征外野手の2人だけ。来春、来夏で飛躍するために、静高が「競争の冬」に入る。【鈴木正章】