星稜(石川)が広陵(広島)に7回コールド勝ちし、初戦を突破した。

来秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(2年)が7回3安打無失点。この日最速149キロをマークし、11三振を奪う好投を見せた。「丁寧に投げることができて、自分の状態も良かったので勝手に球速がついてきました」と相手を圧倒した。

この日は「昨日の練習で投げてみて良かったので」とフォークを多投。130キロ台前半で落ちる新球が要所で決まった。「いつもスライダーばかりだったので、全国の舞台で自分の力を試したかった。低めに決まっていたので手応えはありました」とさらに進化。今夏はU18日本代表に選出され、中日ドラフト1位の大阪桐蔭・根尾昂内野手(3年)から「組み立て方や変化球のにぎりを教わりました」と吸収し、しっかり生かした。

今夏の甲子園では済美(愛媛)との2回戦で、最大6点差をつけながらタイブレーク延長13回の末に敗れた。「高校野球の怖さを学びました。試合中も気を引き締めていこうと言っていて、チームで生かされていると思います」。まずは神宮の頂点を目指す。