黒沢尻工(岩手)の二刀流右腕・菅原大夢(3年)は、南東北大学野球リーグ石巻専大(宮城)合格が、29日までに決まった。

投手と遊撃手を兼務し、昨秋は主戦として岩手県大会準優勝。東北大会でも東海大山形との初戦2回戦で13奪三振2失点完投し、同校33年ぶりの1勝を導いた。進学後は野手一本で勝負する決意を固めている。

菅原は6人きょうだいの四男。ベンチ外ではあったが仙台育英(宮城)で甲子園を経験した父守さんを筆頭に、兄3人は盛岡大付(岩手)で出場した甲子園一家だ。自身は「私立を倒したい」と伝統ある県立校を選択。打者としてはクリーンアップを担い、投手としては最速140キロの直球に加え、投球の大半を占めるツーシームが武器。今夏の県大会では盛岡市立に延長10回11-13と打ち負けたが、岩手との4回戦では6回から登板して3安打7奪三振無失点の好投も見せた。

石巻専大は17年春に6度目のリーグ優勝。今秋にはエース右腕・菅野一樹(3年=聖和学園)が福島大戦でノーヒットノーランを達成するなど、今季は春秋連続2位の強豪だ。同リーグの東日本国際大には三男優輝内野手(2年)も所属。兄弟での優勝争いを制し、高校ではかなわなかった全国大会出場に挑む。