第91回選抜高校野球大会(3月23日から12日間、甲子園)で優勝候補の一角に挙がる履正社(大阪)を、陰ひなたに支える存在がいる。珍しい「レギュラー兼マネジャー」をこなす西川黎(れい)内野手(2年)だ。

履正社には専任マネジャー不在。最上級生から1人、プレーイングマネジャーが選ばれるのが通例だ。新チーム発足時に岡田龍生監督に呼ばれ「やってくれるか」と頼まれた。激務を知っていた西川は戸惑いながらも受諾した。

グラウンドで猛練習をこなしながら、ときにナインとは別の動きをする。監督やコーチの元へ走ったり、来客対応をしたり。戸締まりの責任も負う。自然と目配り、気配りができるようになる役職だ。主に二塁手としてクリーンアップも打つ西川。「めちゃしんどいです!」と笑って、人一倍走り回っている。