2年ぶり5度目の選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に出場する盛岡大付(岩手)が2月28日、盛岡市内の同校で選抜旗授与式と壮行会に臨んだ。

真新しい選抜旗を手にした及川温大(あつひろ)主将(2年)は「出場の自覚がさらに強くなりました。学校代表、岩手代表、そして東北代表として、優勝を目標に全力でプレーしてきます」と決意表明。関口清治監督(41)は「感謝の気持ちを持って戦わせていただきます」とあいさつした。

3月の声とともに、調整を急ピッチで進める。そのための下地づくりは完了した。「甲子園に似合う体に」と関口監督の大号令の下、オフに1日6回の食事トレーニングを初導入。体重は8キロ増、また野手はベンチプレス85キロの両ノルマをほぼ全員がクリアした。及川主将は「達成は9割。あと2人くらいで、沖縄までに強制的にクリアさせます」と足並みをそろえた。

3日に主力メンバーは沖縄入り。4泊5日の合宿で守備勘を取り戻し、7日に鹿児島入り。練習試合解禁の8日から実戦を積み、ベンチメンバーを絞り込む。及川主将は「まだ優勝の目標に達成できる力はない。もっと技術、体、人間力を磨き、甲子園に臨みたい」と本番に備える。【中島正好】