第91回選抜高校野球(23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が16日、和歌山・有田川町で南部(和歌山)、上野(三重)と練習試合を行った。南部戦では3番手で登板した将田勝基投手(3年)が、3回無安打無失点1奪三振で好調をアピールした。

エース西原健太、右横手投げ太田流星(ともに3年)の2枚看板を支える“第3の男”がお目覚めだ。打者9人に対し、外野に打球が飛んだのは1度だけ。四球で走者を出すも、次打者を併殺に打ち取り、ほぼ完璧な内容で役目を果たし「いい形で追い込み、直球を詰まらせることができた」と手応えを口にした。12日の箕島(和歌山)戦から計4回無安打無失点と安定。船尾隆広監督(47)も「秋に比べ波が減った。これで自信をつけてくれたら」と期待した。

183センチの長身。長い腕をコンパクトに畳んで投げるスリークオーター気味の独特なフォームで、優勝した昨秋の明治神宮大会でベンチ入りも、投手5人で唯一、出番がなかった。「神宮ではブルペンだけで終わってしまい悔しかった。西原、太田が柱だが、チャンスがきたらしっかり投げられるように準備したい」。自身の特長を生かし、秋春連覇に貢献する。【永野高輔】