前年度準優勝校の智弁和歌山が、チーム全員で開会式に臨んだ。

自身4季連続甲子園出場の黒川史陽(ふみや)主将(3年)は「今はわくわくしています」と、気持ちの高ぶりを明かした。昨年の甲子園ではセンバツで準優勝も、夏は初戦で近江(滋賀)の前に敗退。近江戦のあとに書いた野球ノートは、その後もチームが節目を迎えるたびに読み返してきた。

昨年の決勝を戦った大阪桐蔭の中野波来(はる)主将(3年)とも顔を合わせ、18年甲子園春夏連覇を果たしたチーム力を質問。「レギュラーも試合に出られないメンバーも、みんな同じ方向を向いて日本一を目指している。レギュラーとレギュラー外のメンバーに、温度差がない」と明かされた。「うちも参考にしたい。甲子園に来ると、普段はできないことをやれるくらいテンションの上がるメンバーがいます。そういう甲子園モードを大事にしたい」と黒川は語った。