浜松学院が磐田東を5-4で破り、3回戦進出を決めた。吉田康佑投手、河鰭(かわはた)智也投手、神谷樹汰投手(いずれも3年)の継投リレーで粘る相手を振り切った。浜松工は11-4の8回コールドで浜松東を、浜松湖南は4-1で磐田西を退け、3回戦へ駒を進めた。2回戦の残り9試合は、26日に行われる。

  ◇    ◇    ◇

シーソーゲームの展開を制した。同点に追いつかれた直後の9回表、相手エラーで1点を勝ち越した浜松学院は、その裏の守備で2死二、三塁のピンチに。ここで、それまで中堅を守っていた神谷が登板。落ち着いて後続を打ち取り、試合を締めた。

先発はエースナンバーを背負う吉田だった。制球に苦しみ、3回には無安打で2失点。6回を投げ、3安打3失点、8四死球の内容に「久しぶりの公式戦で力みが出た。もう少し安定した投球をしたかったです」と反省の弁を述べた。

1点リードの7回から登板した河鰭は、8回2死から四球で走者を出し、相手1番に同点適時三塁打を浴びた。「歩かせても良い場面でしたが、スライダーが甘く入ってしまいました」と悔やんだ。9回2死まで投げたが、走者2人を残して降板。「最後まで投げきりたかったです」と唇をかみしめた。

苦しんだ末の価値ある1勝をもぎ取った。今後に向けて吉田は「夏のシード権獲得を目指して、自分がチームを勝たせたい」と意気込むと、河鰭は「次は良い投球をして、春の最後か夏までに背番号1を付けられるように頑張りたい」と決意を新たにしていた。【河合萌彦】