第91回選抜高校野球(甲子園)で1回戦を突破した札幌大谷(北海道)が26日、兵庫・伊丹市内のグラウンドで約2時間の練習を行った。24日の米子東(鳥取)戦で3打数無安打の6番佐藤颯馬(2年)は五十嵐大部長(31)からマンツーマン打撃指導を受け、改善を試みた。

04、05年夏の甲子園を連覇した同部長による“簡易オペ”が施された。軸足で「いち、に~」と2度跳ねてタメを意識し「さ~ん」で振る。リズム的には「ケンケンパッ」ではなく「ケンケン~」で間をつくり「パァ~」と打つイメージだ。直後にフリー打撃に入った佐藤は「言われたとおり振ったら、いい感じで打てた」と手応えを口にした。

「自分も04年夏に初めて甲子園の打席に立ったとき足が震えた。1本出れば変われるし気持ちも変わる」と五十嵐部長。米子東戦の先発9人で安打、打点、犠打いずれもなかったのは佐藤だけ。プチ修正で打線をより連動させ、29日2回戦明豊(大分)戦に備える。