平成最後のセンバツとなる第91回選抜高校野球大会は2日、準決勝2試合が行われる。休養日の1日は勝ち上がった4校が兵庫・西宮市などで調整。初のベスト4に進出した習志野(千葉)は、主軸の根本翔吾外野手(3年)が負傷から復帰。同じく初のベスト4に進出した明豊(大分)と決勝の椅子を争う。

準決勝を前に、頼もしい主軸が帰ってきた。習志野が練習する西宮市内のグラウンドには、2回戦で右足足関節の打撲で戦列を離れていた根本が、元気にバットを振る姿があった。2日間、練習は一切せず、3月31日の市和歌山戦ではベンチの最前列に立ち選手たちを声でもり立てた。「今は多少、違和感が残っているけど、痛みはありません」。約2時間の練習ではノック、バッティング練習と通常のメニューをこなし「思っていた以上にいい状態。打球がセンター方向に飛んでいる」と、安心した表情を見せた。

市和歌山戦で左足内側に打球を受けたエース飯塚脩人投手(3年)もプレーに支障はなく「明日は大丈夫。もちろん投げるつもり」と元気に答えた。「ここまできたら優勝したい。明日は全力で投げるだけ」。全員がそろって臨む大舞台に頂点を見据えた。