平成の最後に163キロの衝撃音が響いた。大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)が6日、奈良県内でのU18高校日本代表候補1次合宿の紅白戦に登板。日米12球団44人のスカウトの前で初回、いきなり163キロをマークした。大谷翔平(エンゼルス)が花巻東(岩手)時代に投げた160キロを上回る、国内高校史上最速記録となった。

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捕手を務めた中京学院大中京(岐阜)・藤田健斗(3年)は心にも衝撃を受けていた。「捕りにいったらさらに伸びて、何度もミットの土手に当ててしまった。ついていくのが精いっぱい。目も体も追いつかなかった。怖かった。自分が打ち取られているみたいな感覚で、もっとうまくならないといけないと痛感しました」。強肩は披露したが捕球技術をアピールするには相手が悪すぎた?