長岡商は高田北城に6-1。先発の左腕目黒宏也投手(3年)は8回を投げて6安打1失点、10奪三振の好投球を見せた。
経験豊富な長岡商の左腕目黒投手でさえ、初戦では余分な力が肩に入った。2年生の春から背番号1をつけるエースは立ち上がりから入れ込み、力んでしまった。初回は先頭の牛木研志二塁手(2年)に左前打されるなど、2安打されて1死一、三塁のピンチ。「最初の走者を出して、力が入ってしまった」という投球は中盤まで続いた。6回には1失点。マウンドを小野塚樹投手(3年)に譲るまでに8回を投げて6安打、10奪三振だった。
「回転のいい真っすぐを投げられる。投手の雰囲気がある子。彼には自分との勝負だ、といつも話している」と目黒を評価する佐藤忠行監督(44)は6回の守備を終えたベンチで、目黒に指示を出した。「(投球フォームの)体重移動を確認させた」という。そんなチェックを終えた7、8回の2イニングは3奪三振の無安打投球。「力を抜いて、いつも通りの投球ができた」と本来の切れを取り戻した。
投球フォームを目黒は、春先にマイナーチェンジした。前傾姿勢を取るフォームから、上体を起こしてスムーズに体重移動させる形に変えた。そんなニュー・スタイル投法で春に挑む。「勝ち上がれば(4回戦で)日本文理と当たると思っている」とターゲットは昨秋の覇者だが、慎重に足元を見つめた。「先を見るのはよくない。目の前の試合を意識してやっていきたい」。目黒の左腕がうなるのは、これからだ。【涌井幹雄】

