第101回全国高校野球選手権愛知大会(6月29日開幕)の組み合わせ抽選会が15日、刈谷市内で開催された。参加は188チームの予定。今春のセンバツ王者、東邦が中心となる。

東邦は、センバツ決勝で完封した絶対的エース石川昂弥(3年)が春は野手に専念。この夏も野手にがメイン。春季県大会は初戦で敗れ、夏はノーシードでの登場。石川不在の間に主戦を務めた植田結希投手(3年)が投手陣の中心となりそうだ。石川だけでなく、熊田任洋(とうよう)内野手(3年)ら野手陣もハイレベルだ。

その東邦を春季大会で1失点に封じて破った中部大第一は春の県大会を制覇し、夏も有力候補。エース磯貝和賢(3年)の存在が大きい。思い切りよく内外角に投げ分ける制球、自在にギアチェンジする投球術は強豪相手にも有効。

中京大中京は県内NO・1戦力との評価がある。最速146キロの高橋宏斗投手(2年)が順調に成長。

昨夏の西愛知代表校・愛工大名電はノーシードながら戦力充実。1年生左腕の田村俊介投手が早くも投打で頭角を現している。

享栄は中京大中京の監督で日本一に導き、夏の戦いを熟知する大藤敏行監督(57)の手腕に期待。遊撃を守る河田翔太内野手(3年)が攻守の軸だ。

西尾東は最速144キロで県内屈指の右腕、山田紘太郎(3年)の調子次第。昨夏の甲子園を経験したU18代表候補の上田希由翔(きゅうと)外野手(3年)がいる愛産大三河も力がある。

沖縄尚学で甲子園Vの愛知黎明・金城孝夫監督(65)、三重で甲子園準V経験がある愛知啓成・中村好治監督(65)ら、名参謀の新たな挑戦も注目される。