激戦の福岡大会が幕を開ける。第101回全国高校野球選手権福岡大会の組み合わせ抽選会が21日、福岡市東区の九州産業大で行われた。

参加は134チーム。昨年は100回大会で南北に分かれて2校出場。北部は折尾愛真、南部は沖学園とともに初出場だったが今年は出場1校の激戦が復活。例年以上の熱戦が予想される。

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今センバツに出場した筑陽学園が優勝候補の筆頭に挙げられる。昨年秋の九州大会で優勝。プロ注目の西舘昂汰投手(3年)と、西雄大投手(3年)の両右腕に加え、左腕の菅井一輝投手(3年)の「3枚看板」が抜群の安定感を見せた。今センバツでは西は福知山成美(京都)との初戦で2失点完投と実力を発揮。腰痛から復帰の西舘の調子は気になるが、他チームにはない投手力は万全だ。さらにセンバツでは6番だった福岡大真外野手(3年)が4番に抜てきされるなど打線もバージョンアップ。投打にバランスがとれて夏を迎える。

一番の対抗馬は今春の九州大会を制した西日本短大付。プロ注目の4番神宮隆太捕手(3年)と1番近藤大樹内野手(3年)が軸となる打線は破壊力がある。今センバツ4強の明豊(大分)を準々決勝で破っての優勝だけに価値はある。山下大輔投手(3年)と江崎陸投手(3年)の両右腕も安定感ある。

2強を追うのは、プロ注目右腕、下村海翔(かいと)投手(3年)擁する九州国際大付と、九州大会8強の福岡大大濠には、4番で高校通算40発超の長打力を誇る星子海勢(かいせい)捕手(3年)がいる。また投打二刀流が武器の武内未来(みく)投手(3年)が4番として君臨する真颯館も十分チャンスはある。上位常連校の福岡工大城東、東福岡も夏に照準を合わせてくる。

公立校でも187センチで最速140キロ超の坂元創投手(3年)率いる春日を始め、小倉工、博多工、八幡南も強豪私立を倒す力は十分にある。

決勝は7月28日予定。