第101回全国高校野球選手権(8月6日開幕=甲子園)を目指す南北北海道大会の各地区予選が22日、函館、室蘭を皮切りに開幕する。札幌地区では5季連続で道大会出場を逃している東海大札幌が、今春背番号1の鈴木一茶、高校日本代表候補の小林珠維の3年生ダブル右腕で挑む。

鈴木は最後の夏へ熱い思いを口にする。「チームのためにどんな場面でも抑えられるように全力を出したい」。今春は地区3回戦でセンバツ出場の札幌大谷に敗れ、エースとして責任を感じている。小林とは小学学生時代にファイターズジュニアでチームメート。中学では別々のチームでプレーしたが「一緒に甲子園に出たかった」と鈴木。小林も「(鈴木を)敵に回したくないですしね」と、聖地切符をつかむために高校で共闘することを決めた。

鈴木は14年夏の甲子園に東海大四(現東海大札幌)のエースとして出場した西嶋亮太氏に助言をもらい、球に力が伝わるフォームを習得。昨秋130キロ台後半だった球速は145キロにまで上昇し、マウンドでの心構えを教わった。小林も春に自己最速の150キロを計測したが、「春とは違う姿を見せたい」。2人の右腕が6季ぶりの道大会を引き寄せる。【浅水友輝】