第101回全国高校野球静岡大会(7月6日、草薙球場で開幕)の組み合わせ抽選会が22日、静岡市清水区の清水マリナートで行われた。10年ぶりのノーシード出陣となる静岡は、1回戦で清水西との対戦が決まった。順調に勝ち上がれば、3回戦で第1シード・浜松商との名門校対決が濃厚だ。今大会の開幕戦(14時50分開始)は、東海大静岡翔洋-聖隷クリストファーに決定。その後も県内10球場で熱戦が繰り広げられ、日程消化が順調に進めば、7月27日に決勝戦が行われる。

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注目の開幕戦に決まり、聖隷クリストファーの山本好輝主将(3年)と、東海大静岡翔洋の森球紀(たまき)主将(3年)は意気込みを語った。

山本 自分たちよりも力のあるチーム。立ち向かう姿勢を忘れず、最後まであきらめずに戦います。

森 (開幕戦に決まる)予感はしていた。受け身に回ることなく、自信を持って堂々とプレーします。

両チームのスタイルは対照的だ。聖隷クリストファーは、投手を中心とした堅実な守備が持ち味。山本は「状況に応じて、確実にアウトを重ねる練習を積んできました」。過去最高のベスト4を超え、春夏通じて初の甲子園を目指す。対する東海大静岡翔洋は、打力に磨きをかけてきた。森は「攻撃に自信がある。先制点を奪って逃げ切るのが理想です」。狙うは2004年(平16)以来、2度目の優勝だ。

聖隷クリストファーの上村敏正監督(62)は、浜松商と掛川西を率いて春夏合わせて8度甲子園に導いた。東海大静岡翔洋の原俊介監督(41)は、プロ野球・巨人の元捕手。両指揮官の采配も注目される。スタイルの異なる両校の対決から、令和最初の「熱い夏」が始まる。【古地真隆】