高校野球特集の第4回は「東海・北陸編」の注目選手を紹介する。駿河総合(静岡)・紅林弘太郎内野手(3年)は今春のU18日本代表候補合宿にも参加したプロ注目のスラッガー。自慢の打棒でチームを初の甲子園へと導くか?

駿河総合の紅林は、プロ12球団が注目する大型遊撃手だ。甲子園出場経験はないが、今年4月にU18日本代表候補合宿に参加。紅白戦で今秋ドラフトの目玉、星稜の奥川から二塁打を放ち、存在感を見せつけた。

中学時代は藤枝市選抜に選ばれたが、注目を集める存在ではなかった。それでも高校では1年夏から遊撃のレギュラーに定着。持ち前の長打力を武器にクリーンアップの一角を担った。昨秋からは4番を任され、打棒が爆発。通算9本だった本塁打をこの1年で量産し、現在は40本間近まで迫っている。

遊撃の守備も評価が高い。三遊間の広い範囲をカバーし、深い位置からでも強肩を生かして矢のような送球を放つ。186センチと大柄だが、細かなステップと柔らかなグラブさばき。それでも本人は「U18の選手たちは捕ってから送球までが速い。見習いたい」とさらなる技術向上を目指す。

県NO・1スラッガーとして大きな期待も集まるが「注目されるに値する選手にならなきゃいけない」と気合十分。培った自信と主軸としての責任感を胸に、チームを甲子園初出場に導くつもりだ。【河合萌彦】