投打にわたる大活躍でセンバツ優勝に導いた東邦の主将、石川昂弥投手(3年)が夏の初打席でいきなり大アーチをかけた。

「3番三塁」で先発。初回1死一塁から右中間最深部に飛び込む先制の2ランをたたき込んだ。高校通算54号。打った瞬間、球場内は息をのんだような静寂に包まれ、高々と上がった飛球が芝生に着弾すると、客席からはどよめきとともに「ウソだろ」「バケモンだな」と感嘆の声が漏れた。

センバツで決勝の習志野(千葉)戦に完封するなどエースとして5勝。一方で決勝での2発を含む3本塁打と、甲子園では投打で圧倒的な力を見せた。今大会は背番号5を背負い、投手の準備を進めながら、野手に軸足を置いてプレーする。

6月30日の初戦が雨天順延になり、1週間待った夏の初戦。その初打席で圧巻の打撃を見せた。