大船渡(岩手)の佐々木朗希投手(3年)が本番モードに入ってきた。6日、青森・平川市内での柏木農(青森)との練習試合に先発。5回1安打無失点、10奪三振と危なげない投球を見せた。巨人、阪神のスピードガンでともに最速152キロをマーク。試合は14-3で大船渡が勝利した。

夏の岩手大会初戦、遠野緑峰戦が15日に迫る。特定の変化球を多投するようなテーマのある投球が続いていたが、阪神葛西スカウトはこの日の投球を「遊び球がなかったね。より実戦に近づいたと思う。こういう投球の方が疲れないのでは」と分析。5回70球。淡々とストライクを積み重ねていった。

葛西スカウトも「調子の波が少ない」、巨人柏田スカウトも「ずっと同じレベルで(投球を)やれている」と安定性を高く評価した。登板は未定ながら、7日には大会前最後の練習試合が行われる予定。いよいよ勝負の夏が到来する。