イチロー氏の母校に大谷現る? 昨夏の西愛知代表、愛工大名電が5回コールド発進した。5回、7番の尾藤祐介内野手(3年)がダメ押しの左越え2ラン。尾藤はエンゼルス大谷と同じ193センチ。身長や背格好だけでなく、左打席から左翼にかかる放物線までそっくりだった。

今春から動画でフォームを研究。「結構、真似しています」とタイミングの取り方を採り入れた。大谷同様にポイントを近くして打撃に幅が出ると、春季大会からレギュラーの座に就いた。通算15本塁打のうち、左方向は5~6本という。

「売りは長打です。持っているものを出すだけと思っています。将来的にはプロに行きたい」と尾藤。倉野光生監督(60)は「練習では社会人かという打球を飛ばす」と頼もしげ。偉大なOBが引退した節目の年。イチロー2世ならぬ、大谷似スラッガーの活躍が欠かせない。【柏原誠】