青森では連合チームの七戸・野辺地が初戦を突破した。先発全員の18安打で11点を奪い、エース荒谷航平(野辺地3年)が9安打4失点で完投。夏の青森大会で連合チームの勝利は昨年の上北連合に続いて2チーム目。今春結成の七戸・野辺地は初勝利だ。

7番内山翔太右翼手(七戸3年)が2本の二塁打を含む4安打5打点の活躍。上北中時代は控えで、高校ではこの3年、ヒットがなかった。大高庸平監督(42=七戸)は「1日も休まず一生懸命練習していた。最後にこんなに打ってくれた」と大喜び。内山は「チームに貢献できてうれしい」と顔をほころばせた。

昨年の上北連合は野辺地、六戸、六ケ所の3校連合。秋は七戸が加わり、十和田地区予選で第1代表を獲得し、県大会に初出場した。今春から七戸・野辺地と六ケ所・六戸の2チームに分かれた。七戸と野辺地はバスで約30分と近く、土日に加え毎週木曜日も野辺地グラウンドで合同練習ができた。その成果が表れた。

大高監督は弘前地区・岩木の監督だった14年秋、五所川原地区・板柳と県初の地区をまたいだ連合チームを組み、地区大会で伝統校の五所川原農林を破った。「人数が少なくても野球が好きな選手たちに応えてあげたい」と連合チームを快進撃に導く。【北村宏平】