青森が3-2で五所川原を下し、3回戦進出を決めた。タイムリーで3点を挙げ、2年生左腕・成田豊が6安打2失点完投。1点差で逃げ切った。進学校らしくデータ分析を守備に生かし、相手の反撃を封じた。

9回裏、五所川原の先頭打者が内野安打で出塁。この後、外野への飛球が続き、すべてを疊指善宣(たたみさし・よしのぶ)中堅手(2年)が捕球、アウトにした。特に2アウト目は右中間の真ん中への打球で、抜ければ同点のケースだったが、なんとそこに疊指が待ちかまえていた。

対戦校をビデオで研究し、打者の傾向により、野手のポジションを皆で話し合って決める。疊指は「2つ目の捕球は、投手が外角にストレートを投げ、自分はあの位置で待っていた。ピタリでした」とにっこり。佐藤正臣監督(45)は「選手たちでデータを取り、考えて守っている。風も計算に入れていた。ファインプレーでしたね」と称賛。頭を使って、快進撃だ。