函館大柏稜が南北海道大会開幕戦を制し、前回出場した13年以来6年ぶりに初戦を突破した。同点の7回無死一、二塁で4番の西川が二塁強襲の勝ち越し適時打を放つと、この回、6安打で一挙6点を奪い、突き放した。

相手の函館工は同地区で、5月に練習試合をした際は1勝1敗だった。特長を互いに熟知しており、西川は秋から公式戦を1人で投げている相手エース佐々木について「低めの制球が良い投手」と分析。決勝打は低めの直球に読みを張り「打球は二塁正面に飛んだが、芯をとらえた」と、強い打球が結果的に勝利を決めた。

1、3回のチャンスで凡退。「気持ちを落ち着けたいと思った」と、春先の座禅で覚えた独特の呼吸法を実践したことも生きた。「体の空気をはき出してから一気に吸う。あれで集中できた」と効果を口にした。