プロ注目右腕の知徳・栗田和斗投手(3年)が、実力を見せつけた。相手打線に1本の長打も許さず完投。「変化球をうまく使うことができました」。

決め球のスプリットがさえ、9個の三振を奪った。開幕直前の練習試合は3連敗。この結果を受け、栗田は大きな決断を下した。最速147キロの直球主体の投球から、変化球を軸にしたスタイルに変わった。「不安はなかった。今まで通り、思い切り腕を振るだけですから」。2回戦は強豪・静岡商と対する。「8回の失点は隙があった。次の相手は甘くない。きっちり抑えたいです」と気を引き締めた。