西宮東が県伊丹を7-0の7回コールドで下した。投げては、今大会注目の最速143キロ右腕茶谷哲兵(3年)が7回9奪三振でノーヒットノーラン(7回参考記録)を達成。調子は悪くなかったと語る茶谷は、自身いわく「サイドスローから投げ込まれる気持ち悪い直球」を武器に県伊丹打線を封じた。

「三振へのこだわりはない。打たせてとるのが本来の投球」と茶谷。9三振を奪うも、7回を79球に抑える省エネ投法。「今までは下半身をうまく使えなかった。冬場に下半身を使う練習をしてきた」と与四球もわずか2つ。制球力は抜群だった。

お気に入りのリフレッシュ方法は、学校のプールで試合や練習後にゆっくり歩くこと。「歩きながら試合について反省できるし、疲労回復にもなる」と野球の後には欠かせないようだ。

目標は、甲子園にチームとして初出場し、2回以上勝つことだという茶谷。ノーヒッター茶谷が今大会の台風の目になる。【松本直也】