西城陽が今春選抜8強の龍谷大平安に延長10回にサヨナラ負けを喫した。5-4で迎えた9回に同点とされ、最後は3番手投手が1死から2四死球の後、サヨナラ打を浴びた。

土俵際まで追い詰めるも最後に力尽き、元横浜(現DeNA)の染田賢作監督(37)は「そんなに甘くないですね。あの試合をひっくり返すところが平安の強さ」と相手をたたえた。今年4月に監督に就任。短期間でのチーム作りを強いられた。「力の差は分かっていた。だからこそ捨て身の姿勢を貫けた。次は平安相手に取っ組み合いできるようなチームを目指してきたい」と前を向いた。

先発した1年生右腕、井上周汰投手をはじめ、投手陣の好投が光った。少しずつではあるが元投手である指揮官の指導力が浸透しつつある。この夏かなわなかった「大物食い」へ。染田監督の挑戦は続く。【山崎健太】