日本文理が7-0の7回コールドで五泉に快勝して2年ぶりの4強。3番長谷川優也三塁手(2年)が1回に先制の適時二塁打を放ってチームを乗せた。

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猛攻の口火を切ったのは3番長谷川優也三塁手(2年)だった。1回裏1死二塁から左中間に先制の適時二塁打。「詰まった感じだった」と手ごたえはいまひとつ。それでも左中間を深々と破った。

チームが欲しかった先制点は、長谷川にとっての今大会初打点。「いつも走者を残して終わっていたので、1発で仕留められたのは自信になる」。ここまで3試合で12打数3安打0打点。2回戦(初戦)の新発田中央戦で頭部に死球をもらうアクシデントもあった。不完全燃焼の打席が続いていた。

雨天順延で1日空いた20日、ベンチ外のメンバーに励まされた。「『いい振りをしているから大丈夫』と。あれで気持ちが晴れた」。周囲の期待に応える1本で自分も乗った。この日は7回表に3番手で登板。自己最速の143キロをマークし3者凡退。「攻撃も守備も攻めるつもりでいく」。黒埼中時代にU-15日本代表に選出された大器。舞台の大きさに合わせて、力を発揮してきた。【斎藤慎一郎】