育英の石沢拓大投手(2年)が9回5安打無失点の好投を見せ、5回戦に進出した。

走者を背負っても冷静だった。「できるだけ低めの球を投げて併殺をねらった」。バッターが打席に入ったときの構えの特徴を見極め、「ここに投げる」と判断、無失点につながったと自己分析した。

安田聖寛(まさひろ)監督(43)は、「ブレない。ランナーを背負うけど、落ち着いている」と評価した。同監督は93年の夏に全国優勝を果たしたメンバーで、その時の経験を練習に取り入れている。石沢は「練習のときでも『甲子園』という言葉を出すようにして、意識を高めている」と話し、夏の優勝を誓った。