プロ注目の最速149キロ右腕、有明の浅田将汰(そうた)投手(3年)の夏が終わった。熊本工相手に6回2死から2点を奪われ、打線も得点を挙げることができなかった。

試合後は涙もなかった浅田は「悔いはないです。高校野球をやりきりました」と満足げに口を開いた。

この日の最速は146キロ。9回も140キロ台中盤を出し続けた。「最後まで逆転を信じて全力投球でした」。自身も打っては4番打者として臨んだが、1安打のみ。8回に1発でれば同点の2死一塁の場面では、フルスイングも二飛に終わり「思い切り振ったがとらえきれませんでした」と振り返った。

卒業後については「自分はプロ1本と考えてます。今夏では投手として回転のかかったいい球が行くようになったし、プロでは打者をねじ伏せられるような投手になりたい」と夢を口にした。4番打者として打撃にも自信はあるが「自分としてはどちらかというと投手でやりたい」と投手にこだわる姿勢を口にしていた。