センバツ準優勝の習志野が延長11回、サヨナラ勝ち。木更津総合の4連覇を阻止した。

先発右腕、飯塚脩人投手(3年)が初回いきなり3失点する波乱の立ち上がりながら、味方打線がバックアップ。その裏に4番の右犠飛と和田泰征三塁手(2年)が右越えに適時二塁打して2点目。すぐに1点差まで追い上げた。

5回には同点に追いついたが、飯塚は7回につかまり、また1点を追う展開。8回に同点にしてもらいながら、9回にまたまた1点を勝ち越された。

それでも、センバツで大舞台を踏んだ経験は黙っていない。「木更津総合の4連覇は自分たちで阻止したかった。それだけだった」と飯塚が言うように、習志野の総意は「打倒、木更津総合」に集約された。その思いを込め、9回2死から、四球と安打で一、二塁。5番高橋雅也外野手(2年)が同点打を左前に放ち、延長戦にこぎつけた。

チームはエースの力投に応えるべく、11回裏2死から3連打でサヨナラ勝ちにつなげた。飯塚は「自分が投げて勝ったんじゃない。野手に助けてもらった。球速とか球質とか、そんなの関係なかった」と言った。小林徹監督(57)は「いいゲームができました。飯塚は気が入りすぎて、球が上ずった。選手たちが成長できた試合だった」と、春夏連続出場へ、手応えをつかんだかのようだった。【玉置肇】