安定した戦いぶりで日本文理が10度目の制覇、2年ぶりの王座奪還を果たした。先発のエース南隼人投手(3年)が6回を1安打無失点。その後3人の投手を繰り出した。打線は16安打12得点。5回裏に先頭打者の3番長谷川優也三塁手(2年)が左翼にソロを放つなど4本の長打をまじえ、すべて打点で得点した。

鈴木崇監督(38)は「選手がしっかりとまとまって、一戦必勝の気持ちで戦ってくれた」と言う。昨夏、現ヤクルト鈴木裕太投手(18)らを擁し優勝候補筆頭だった。だが4回戦で敗退。昨秋の新チーム結成時から『あの悔しさを忘れない』が合言葉だった。

長坂陽主将(3年)は「毎日、『つなげ、つなげ』と言い続けて練習してきた」。この日は残塁6の効率的な攻撃と4投手での継投。昨秋から県内公式戦無敗18連勝。チーム一丸、気持ちをつなぐ戦いが甲子園につながった。