履正社の先発、背番号17の岩崎峻典投手(2年)が7回参考記録ながら、ノーヒットノーランを達成した。「ストライク先行でいけた。(ノーヒットノーランは)ありがたいですね」と控えめに笑った。

初回、1死後から3回2人目の打者まで7者連続三振。「全部の球種でストライクが取れたので勝負できた」と、スライダーなどを駆使し、毎回の奪三振を奪った。

この日の試合で、公式戦の先発は2度目。23日の大阪電通大高戦では、9回を4安打1失点に抑え15奪三振の好投を見せた。

センバツでは背番号11でベンチ入りも、登板機会は無し。春の府予選はメンバー外でスタンドで応援した。「夏に借りを貸す」、その一心で体幹トレーニングなど体作りに励み、冬から球速を5キロ上げ最速143キロに上げた。

岡田龍生監督(58)は、「普段の生活で怒られたりすることが直ってきたから、(投球も)良くなってきたんじゃ」と冗談交じりに笑い、「これくらい投げられるようになったら自信をつかんでほしい」と頭角を現した右腕に期待を寄せた。