今秋ドラフト1位候補の奥川恭伸投手(3年)を擁する星稜が2年連続20度目の夏の甲子園出場を決めた。

星稜は4季連続の甲子園。

奥川は「5番投手」で先発。9回2失点で完投勝利。14奪三振だった。

27日の準決勝・鵬学園戦では7回のピンチから登板し、延長10回まで71球を投げていた。

奥川は初回から147キロを計測。スライダーの制球がよく、初回は1安打2三振で無失点。2回は1四球を与えたが危なげなくゴロを打たせた。3回は1死球と左前打で2死一、二塁とされたが最後は空振り三振で無失点。序盤の最速は148キロ。

小松大谷の左腕、生長(いくなが)蓮投手(3年)は3回まで無安打2四球で無失点。

星稜は4回1死一塁から奥川がヒットエンドラン。左翼線二塁打で1点を先制した。

小松大谷は4回先頭、左打者の宮本洸誠外野手(3年)が直球をとらえて左越えにソロ本塁打。すかさず追いついた。奥川の被本塁打は公式戦では春のセンバツ2回戦の習志野戦以来。

奥川は5回、この日最速の151キロを計測し、3人で片付けた。

星稜は6回、内山壮真内野手(2年)の右前打で2-1と再び勝ち越した。

小松大谷は7回、先頭が内野安打で出塁したが、星稜は山瀬慎之助捕手(3年)が一塁けん制で刺した。奥川は2死から9番打者をこの日最速152キロで見逃し三振にしとめた。

小松大谷は8回、2死から山根滉太内野手(3年)が奥川の内角スライダーをとらえ、右越えに同点ソロを打ち込んだ。2-2と再び追いついた。

星稜は9回、2死満塁で東海林航介外野手(3年)の中越えグランドスラムスラムが飛び出し、4点を勝ち越した。

奥川は9回にも150キロ台を連発。153キロもマークし、試合を締めた。