U18日本代表の佐々木朗希投手がブルペン投球を再開した。途中から捕手を座らせて計85球だった。

8月26日の大学日本代表戦で右手中指の血マメをつぶして以来、投球を控えていた。同30日に軽いキャッチボールを再開。少しずつ強度を高め、前日1日には指先のテープを外していた。熱戦が繰り広げられていた台湾戦の4回に、ブルペンに向かった。中腰だった捕手水上に伸びやかな直球を投げ込む。次第に熱を帯び、59球を投げると水上を座らせ、26球追加した。

試合中にもかかわらず、日米のスカウト数人が見入った。ソフトバンク福山アマスカウトチーフは「150キロ近く出ているのでは」と証言した。まだ全力ではないながら、順調な回復をアピールするには十分な内容だった。全身疲労の奥川も前日にブルペン投球を再開。5日からのスーパーラウンドを前に、一気に両エースの状態が上向いた。