大阪桐蔭には頼もしい切り込み隊長がいる。1年生の池田陵真外野手が「1番中堅」で先発し、適時打2本を含む4安打。5連続コールド勝ちに貢献し、準決勝進出を決めた。

OBの西武森にあこがれる池田が先輩ばりの強振で安打を連発した。池田も小柄で、森より公称1センチ高いだけの171センチ。「身長は同じくらいでミートもできて勝負強くて1発もある。あこがれです」。思い切りの良さを買われて名門の1番打者を務める。新チームから1番を任され、不振で1度は下位に落とされたが1番に戻って2試合連続で結果を出した。「2番に入った先輩たちから『思い切っていけばいい』と言われています」と強振を続けた。

大阪の忠岡ボーイズ出身でU15日本代表の4番も打った逸材。「この秋にしっかり勝って甲子園に出て(先に)甲子園に出ていた選手を上回りたい」と表情を引き締めた。【柏原誠】