智弁学園(奈良)が智弁和歌山との「智弁対決」を下して4強に進出し、来春のセンバツ出場をほぼ手中に収めた。

公式戦で通算4度目の対決は、両軍合わせて3本塁打を含む30安打30得点の乱打戦となり、智弁学園が今春の近畿大会に続いて勝利し、対戦成績は2勝2敗となった。

智弁学園は初回に3ランを含む6連打で6点を先制。3回に3点を返されたが、4回に3点を奪った。6回に1点差とされたが、その裏2死満塁から9番西村王雅投手(1年)の走者一掃の右越え適時二塁打などで5点を奪った。8回には1番白石陸外野手(2年)の2点適時打などで3点を加えて突き放した。

日が暮れても、内外野席は大勢の観客で埋まったままだった。小坂将商監督(42)は「打線は粘ってミートとしてくれた。四球がものすごく多くて(与四死球球12)反省する点はあります」。過去、智弁学園は近畿大会2回戦で敗退することが多かっただけに「2つ目の相手をテーマにしてやってきた。選手たちが壁を越えてくれた」と振り返った。