明治神宮野球大会は15日に神宮球場で開幕し、初日の高校の部1回戦で、明徳義塾(高知)と星稜(石川)が27年ぶりに公式戦で対戦する。92年夏の甲子園で星稜・松井秀喜を明徳義塾が5打席敬遠した末に勝って以来の顔合わせとなる。

開幕前日は出場する大学、高校の監督、主将らで明治神宮を参拝し、明徳義塾の馬淵史郎監督(63)は「あまり打つなよ。点を取るなよ」と軽いジャブを見舞い、星稜の林和成監督(44)は「うちにそんな力はありません」と返した。馬淵監督は今夏まで遊撃手だった相手の内山壮真捕手(2年)を「肩も強いし馬力がある」と警戒。四国大会4試合を1人で投げ、無四死球だったエース左腕新地智也(2年)を中心に「ベストメンバーで行く。点の取り合いになったら勝てない」と守り勝つつもりだ。

92年当時2年生で遊撃手だった林監督は「(5敬遠と)徹底したのは、結構な覚悟があってのこと」と振り返り「こういった機会はない。真剣勝負で」と楽しみにしていた。