「打倒・明石商」で高校野球を締める。

8月の甲子園交流試合に出場する国士舘(東京)が16日、3学年とも練習を再開した。東京都の独自大会に出場する3年生は既に2日から練習していたが、1、2年生も練習を再開。学年別に約2時間ずつ、都内グラウンドで動いた。

交流試合は各校1試合だけ。どこと対戦したいか問われた鎌田州真主将(3年)は「明石商に負けたので、やりたいです」と即答した。昨春センバツにも出場したが、初戦で1-7と完敗。相手エース中森に9安打完投を許した。鎌田は6番遊撃でフル出場。4打数で1安打を放ったが「コントロール、球威ともすごくて当てるのが精いっぱいでした」と振り返った。

本来であれば、今春センバツで対戦したかった。交流試合にはなったが、抽選次第で再戦がかなうかもしれない。1年前より体重は10キロ近く増えて80キロに。3年となり5番を任される主将は「体重も増え、練習での飛距離も上がりました。次は食らいついて、ヒットが打てればいいと思います」と意気込んだ。

エースも同じ気持ちだ。中西健登投手(3年)も対戦したい相手に「去年、明石商に負けている。リベンジしたいです」と即答した。昨春の試合はベンチ入りしたものの、出番はなかった。直接は対戦しなかったが「破壊力が違った。抑えるのは難しいだけに、抑えられたら、うれしいです」と強力打線攻略を思い描く。

昨秋の東京チャンピオン。東京都の独自大会優勝&交流試合勝利を目指し、最後の夏に臨む。【古川真弥】