昨夏の岩手大会4強の黒沢尻工が、初戦を危なげなく突破した。

4-0の8回に右翼ボール際に2ランを放った4番左翼の小野寺前(ぜん)外野手(3年)は「きれるかなと思ったけれど、そのまま入ってくれて良かった。甘い球が来たので振り切って外野まで飛ばそうと思った」。公式戦初本塁打に笑顔を見せた。

ベンチ入り20人中、9人が登板する可能性がある投手陣は、3投手で完封勝利。石橋智監督(59)は「投手はあと何人か投げさせようと思ったのですが、初戦でゼロに抑えたのは良かった。打撃はいまひとつ決定打を欠いたので、次までに修正したい」。攻撃陣のさらなる奮起に期待を寄せた。